かつみんの好きなものブログ

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生きがいをなくしがちなあなたへ

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今回は生きがいをなくしがちな方へ、おすすめの本を紹介したいと思います。

 

自分もよく生きがいをなくしがちで、「なぜ生きているんだろう」「人生の答えはなんだろう」「頑張る意味ってあるのかな」なんてよく考え込んでしまいます。無意味な思索であることは自明なんですが、やはり生きがいをなくしてしまうと生きている意味をどうしても問いたくなってしまうものです。精神的な問題は精神では解決しない、考えても意味がない、わかっていてもそこから抜け出すのはなかなか難しいです。


世の中に出回る自己啓発書もこの問いに対してあらゆる答えを出していますが、これといって抜群に的確な答えは明示されてないものばかりです。なんだか強そうで勇気の出るような言葉とその実践方法を示し、あとがきには「これであなたも輝かしい毎日が訪れます!」と書かれているだけで、「生きがい」そのものの問題の本質には触れず大した解決にならないものばかりです。

 

「人生の答え」の一例として、プロ野球の評論家で元監督の野村克也氏が、ヤクルトスワローズの監督で若い選手へのミーティングで「人生の答えを考えたことがあるか?人生が何のためにあるのか考えたことがあるか?」と問いかけたことがあります。ミーティング室はシーンと静まり返り、野村さんはさらにこう続けました。「人の人生とは世のため人のために役立てるためにあるんだ」と。確かに、「人の人生とは世のため人のためにある」というのは正しいとは思います。これは野村さんが長くプロ野球に携わり考え抜いて出した答えなわけで、ファンを喜ばせるために野球を一生懸命やることがプロ野球選手にとって一番大事なんだと野村さんは説いているわけです。

しかし、これに至っては若いプロ野球選手に対しての言葉で一般人には当てはまりにくいところがあります。また「世のため人のために役立てる」ことが大事だというのがわかっていても、その行動が踏み出せないというのが生きがいをなくした人の問題となっているわけで、その答えの本質には辿り着けていません。「世のため人のために役立てる」というのはあくまで若いプロ野球選手へ向けた言葉であって、プロ野球で活躍するという自身の人生においてやることが明確にわかっているため引き出せる答えなので、自分が何をやるべきなのかわからない生きがいをなくした人にとってはあまり参考にはならないものです。

 

そんな中で、その「生きがい」を教えてくれる、凄い本があります。
それがこちらです。

www.yamakawa.co.jp


『もういちど読む 山川 倫理』です。
山川出版社の倫理は、高校の社会科目である「倫理」の教科書ですね。その大人向けのものになります。
高校時代倫理を習っていて教科書がある人は買わなくてもいいかもしれません。しかし、「もういちど読む大人向け」ということで、多少なりとも読みやすくわかりやすく書いてあるのかなとは思います。

 

この本のすごいところは、序章の「現代社会と自己への道」のたった10ページに、「生きがいとは何か」に対する答えの見つけ方をわかりやすく解説してくれています。非常に明快で、本当に病んでて何もしたくない、無気力な人でも、たった10ページ、これだけ読んでほしい、そんな序章です。
とにかく序章がまず神がかってます。ここを読むためだけでも買う価値は十分にあります。立ち読みでも序章はすぐ読み終えることはできますので、ぜひ書店で手に取ってみてほしいなと思います。

 

そして序章からは、哲学について、宗教について、西洋思想、日本の思想、現代の倫理的問題へと発展していきます。全体を掴むだけでも現代社会を生き抜くのに必要な知識の骨組みになりますし、しっかり読み込むことで哲学的な思考、宗教観、さまざまな思想や倫理観を身につけることができます。この本で足りない人は、登場する人物の著書を読むことでさらに理解を深めることもできます。
特に哲学分野に関しては、何を読めばいいかわからないという人が多いと思います。そんな人にとってはこの本を読むことで、なにをこれからどの哲学書を読むべきか手がかりを見つけることができるかと思います。哲学入門書としてぜひおすすめしたいです。

 

生きがいをなくしている人にとっての手助けになればと思い、推薦いたします。

今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。